Thought Group について

日本語を母国語にしている私たちからすれば、
文章を見れば単語ごとに区切りたくなるのは自然なことですが、
英語では、単語のかたまり「文節」ごとにまとめて言うことが多いので、
単語同士の区切りを無視し、はしょったり、くっつけて一気にしゃべるために音が変わってしまうことが良くあります。

また、英語は、文章の中で「ナニが」「ドウシタ」の役割を果たしている部分や
自分が伝えたいところを強く(大きめ、高めのピッチ、長めのイントネーションで)言う分、
前置詞や接続詞などは、サラッと流すように言ってしまいます。

そこで慣れ親しんだ日本語のように単語ごとに音を拾おうとすると、
どうしても「納得がいかない」音がたくさんでてきます。
書かれたとおりに発音しない、ということばは、
普段使っている日本語では滅多にありませんので、この戸惑いは無理もありません。

でも、だからこそ、英語は日本語とは違うリズムのとりかたをする、つまり
文の意味の固まり (thought group = 文節) で区切られる、ということを
理解しておくと、英語のリズムに慣れやすくなります。

文節で区切ることをスラッシュリーディングということもあります。
どこで区切るかの目安はいろいろありますが、
だいたい、
・ コンマ,セミコロン,コロン,ダッシュが出てきたら
・in, at, on, などの前置詞のあたり
(↑ただし、”put off” や “look out” などの熟語に注意)
・because, if, などの文章同士をつなぐ接続詞の前
・wh- で始まる語句(what, why, where, when, whether)と、that の前
・to不定詞とか、動名詞の前

などがあります。

ここまで読んでくださって、お気づきの方は多いと思いますが、
どこで文が区切れるか、そこを知っていくためにはやはり慣れが一番ですが、
基本的な文法の力も大いに役に立ってきます。

ただ、文法を学んで行くと、「間違いが怖くなる」という
副作用が出ることもあります。
ルールの分析をしすぎて、かえって実際の会話から離れてしまっている文法本も確かにあります。

そのせいか、文法の勉強そのものがとにかく悪者扱いされることもありますが、大人になった脳みそは、納得したいもの。
慣れるにしても、ある程度の法則を理解していた方が楽にこなせることは多いのです。

文法でガチガチになってしゃべるのが怖くなってしまっては元も子もありませんが、
そして間違いを恐れないこと自体は非常に大切なのですが、

文法=私たちの言葉の使いっぷりを裁く存在…ではなく
文法=言語の構成を説明してくれている、便利な道具、
自転車の補助輪扱いにしてつきあってみることをお奨めします。
…最初は、よろけるたびに(不安に思うたび)さんざんお世話になり、そこにあることに安心感を得て、
続けて練習をしていくことによって、いつかは頼らなくてよい存在になって行く(意識しないですむようになる)もの…という感覚ですね。

Thought Group に慣れていく方法の一つに、こんな方法があります:
スクリプトのある英語であればスクリプトをプリントアウトし、
どこで区切られたか、どの音がはしょったり省略されたりしているかメモをしていくと、早く慣れることができる人が多いようですよ。
最初は、印刷された文字と聞こえてくる音の違いの多さに驚かれると思いますが、それこそが、英語の音のさばき方の特徴です。
驚きや不思議な感覚も、外国語を学ぶ醍醐味と思って楽しんでみてくださいね。

Youtube の ベテラン講師 Jeniffer 先生が、Thought Group について講義をしてくださっていますので
こちらでどうぞ。