英語を日本語として整形せずに理解するクセを

英語といえば、学校の授業・試験でのつきあいが長かった私たちは、 英語は科目の一つではあれど、なんというかこう、 学習の対象としてだけ考えていて(そうでなければ間に合わなかったという現実もあり) 「他の国の言語」である事実を、ウッカリして忘れることもありますね。 他の国……違う文化、性質の違う言語…この事実は大きいのです。 つまり、日本語脳ではつきあいにくい、ということなんです。 これを頭の片隅に置いておくと、 あ、なるほどね! そういうものなのね!と、つきあいがラクになることも多いもの。 この記事が、そんなヒントになれば幸いです(^^)  ■日本語と語順が違う英語は、整形せずに理解する  1)日本語と英語は語順が違うことを納得する 日本語は周囲の状況を説明することから入り、行動結果を表すことが多いですよね。 (主人公の存在は暗黙の了解として特に表現する必要もなく) 周りの状況がこうだから、 ↓ こういう時はこう考えるのが妥当だから、 ↓ こうしたのよ。 と、いう感じ。 聞き手も状況を聞いて、 流れをなんとなく想像して、納得行きやすいスタイルが非常に多いものです。 一方、英語の方は、 私はナニナニだ、なぜならば… という、 なにはともあれ「主人公がなにをした」の結論ズドン、 それから、アレコレ状況をくっつけていく方法です。 例えば、 日本語の語順→「土砂降りだから、傘が必要だ」 英語の語順 →「ワタシ必要なのよ、傘が。土砂降りだも~ん」 I need an umbrella because it’s pouring. 二つの言語の間では、こんなに短い文章で比べてみても、 語順の違いが一目瞭然です。 だって土砂降りだも~ん。 なんて英語の語順で答案用紙に書いたら確実に怒られますから、 日本語として平らな表現になるように、 「雨が降っているから…」と、文の後ろにある情報を 文の頭に持ってきたりするわけですが、 これは日本語として慣れた響きにするための、整形作業をしているワケです。 ただし、これを、話し言葉でこれをやっているヒマはありません。 実際のおしゃべりでは、話題は流しそうめんみたいなもの。 流れ来る順番どおりに見ていかないと、ど~んどん流れ去っていくのです。 基本的に語順の違う言語に整形しようとすることは、 「アッ!流れていったあの情報を先に持ってこなくては!」 ダダダーっと下流に走って目的のそうめんの固まりを捕まえ、 上流に放して順番を整えようとして 「待てコラ!」とそうめんと一緒に永遠に走り続けて…(エンドレス) などという、実に現実離れしたワザを求めることでもあるんです。 口から出たとたん音が消えて行く会話、 … Continue reading 英語を日本語として整形せずに理解するクセを

Thought Group について

日本語を母国語にしている私たちからすれば、 文章を見れば単語ごとに区切りたくなるのは自然なことですが、 英語では、単語のかたまり「文節」ごとにまとめて言うことが多いので、 単語同士の区切りを無視し、はしょったり、くっつけて一気にしゃべるために音が変わってしまうことが良くあります。 また、英語は、文章の中で「ナニが」「ドウシタ」の役割を果たしている部分や 自分が伝えたいところを強く(大きめ、高めのピッチ、長めのイントネーションで)言う分、 前置詞や接続詞などは、サラッと流すように言ってしまいます。 そこで慣れ親しんだ日本語のように単語ごとに音を拾おうとすると、 どうしても「納得がいかない」音がたくさんでてきます。 書かれたとおりに発音しない、ということばは、 普段使っている日本語では滅多にありませんので、この戸惑いは無理もありません。 でも、だからこそ、英語は日本語とは違うリズムのとりかたをする、つまり 文の意味の固まり (thought group = 文節) で区切られる、ということを 理解しておくと、英語のリズムに慣れやすくなります。 文節で区切ることをスラッシュリーディングということもあります。 どこで区切るかの目安はいろいろありますが、 だいたい、 ・ コンマ,セミコロン,コロン,ダッシュが出てきたら ・in, at, on, などの前置詞のあたり (↑ただし、”put off” や “look out” などの熟語に注意) ・because, if, などの文章同士をつなぐ接続詞の前 ・wh- で始まる語句(what, why, where, when, whether)と、that の前 ・to不定詞とか、動名詞の前 などがあります。 ここまで読んでくださって、お気づきの方は多いと思いますが、 どこで文が区切れるか、そこを知っていくためにはやはり慣れが一番ですが、 基本的な文法の力も大いに役に立ってきます。 ただ、文法を学んで行くと、「間違いが怖くなる」という 副作用が出ることもあります。 ルールの分析をしすぎて、かえって実際の会話から離れてしまっている文法本も確かにあります。 そのせいか、文法の勉強そのものがとにかく悪者扱いされることもありますが、大人になった脳みそは、納得したいもの。 慣れるにしても、ある程度の法則を理解していた方が楽にこなせることは多いのです。 文法でガチガチになってしゃべるのが怖くなってしまっては元も子もありませんが、 … Continue reading Thought Group について

N の音

日本語の「ン」と “n” の違い 今日は日本語の「ン」と “n” の違いを確認してみます。 n は日本語の「ン」に近い音なのですが、日本語とは決定的に違う、肝心なツボがあります。 それは、n は舌を上の前歯の裏に当てて鼻声で作る音で、かつ、口を閉じては出せない音だ、ということです。 日本語の「ン」は舌がどこにいても口を閉じても出せますが、英語で口を閉じて n を発音しようとすると m と聞き取られてしまいます。 n の音のポイント******************* 舌を上の前歯の後ろに軽く当てた状態で、 口を軽く開けて、鼻から息を抜きながら出しましょう。 ******************************* ■テレビドラマから n の音を探ってみる 鼻風邪を引くと日本語もナニヌネノは苦しいですが、では、英語の n の音は鼻が詰まると、どうなるか…を見てみます。 アメリカの人気テレビドラマだった「フレンズ」に、こんなエピソードがあります。 登場人物の Monica は風邪を引いたようですが、自分では認めたくありません。 大丈夫だよ!”I’m fine!” と言っているつもりですが、 シッカリ鼻がつまっているので、 みんなには、”I’m fine-d!” と、d の音が最後に聞こえてしまうのです。 引用: Monica: (wiping her nose) I have not been sick in over three years! (Sneezes.) (鼻を拭きながら)3年も病気にかかっていないんだもん! Chandler: I’m … Continue reading N の音

Tの音

■T の単独音の練習 口元は自然に力を抜き、舌を上あご、上の歯の後ろにくっつけます。 吐き出す息を舌で一度せきとめ、その後で、舌を弾いてやる感じでTッ! T は声を出さないで作る音なので、のどもとに指を2~3本あてて、T!とやってみてください。 指に振動を感じたら、知らずのうちに声が出ている証拠ですので、 息だけで出すことを意識してみてください。 日本語は「っ」以外はすべて声を使いますから、息の分量については普段は意識しませんが、 英語は吐き出す息の分量が足りないと、相手まで「音」が届かないことも良くあります。 私は、生まれて初めての海外・オーストラリア滞在中、 いくつもの言語をしゃべれる先生宅で発音矯正を受けていました。 その先生はとても熱心だったので、T の音のコツがつかめない私を外に連れ出し、 (野鳥に餌をやるついでに) 歯の裏に半分にしたピーナツを舌で支えて、それを息で足元前方めがけて強くすっ飛ばす! なんてことを裏庭でやらされましたが、 そのくらいやって、ようやく「そうか、声じゃなくって息を使って出す音なのか!」と悟りました。 日本語は声を出さない音なんか使いませんから、なかなか納得できなかったんです。 皆様は、息だけで作る音、と意識して練習してみてくださいね。←絶対、近道です^^ → 最後にくっつきがちな、いらない母音を抜くには… t で終わる単語は多いので、余計な母音が入らないように口元がゆるく力が抜けた状態で、やや横に開いている程度なのを確認しましょう。 トゥやトになってしまうと、英語圏の人には違う音に聞こえてしまいます。(にゃんこ先生はキャットにあらず、Cat の音を出せるようにしておきましょう) 日本語になれた私たちは、母音が入らない音とはなじみが少ないので、 最初は違和感があると思います。でも、その違和感こそが外国語を学ぶ醍醐味。ぜひ、楽しんでくださいね。 ■Glottal T (つんのめる感じですっ飛ばされる T の音) ・つんのめって飲み込まれる T (glottal stop) たとえば、気軽なおしゃべり会話の中では、 単語の definitely の t の音は、飲み込まれてしまってほとんど聞こえません。 心持ち、「ッ」が入っているような感じがするだけ、という感じ。 これは、*音の脱落が起きているため、T の音が glottal stop(舌の位置は t ですが、息をはじく代わりにつめて終わりにする)になっています。 T の音を「ッ」とつんのめる感じで、次の音に続くようにすると、上手くいきます。 この t をはっきり発音してしまうと、 … Continue reading Tの音

B と V を使い分ける

カタカナアルファベットだと、Bは「ビー」、Vは「ブイ」と 言いかえて覚えてしまっているために、 いざ、BやVが入った言葉の発音をしたり、聞き取りをするときには、 英語圏の人からすると、しっかり区別がつきにくい音になってしまいがち。 BとVのように、良く似た音の場合、 発声練習をしてしまったほうが、聞き取りも早くできるようになるので 今日は、BとVをしっかり練習してみましょう。 ・Bの発音は、唇と唇がくっついている状態から発音するのが特徴です。   カタカナのバビブベボと近い音の出し方ですね。 ・Vの発音は、上の歯を下唇にあてた状態から発音するのが特徴です。   カタカナのバビブベボとはしっかり区別したい音、   学校で「ブイ」と覚えるよりは、ヴィーと教えていただきたかったものです。 動画で練習をしてみましょう。 この、Vの発音…「上の歯を下唇にあてた状態」というのは、 下唇に上の歯を当てて出していきますが、次の音を続けて言いにくいときは 上の歯が下唇に触れているのは必須ですが、 「下唇のやや内側」←「薬用リップや口紅を塗らないような内側」 「「唇」と「口の中」の間」で、通じる音が出せます。

アメリカ式 R の音

アメリカ式の R の音は、舌がどこにも触れず、さらに口の中の空洞で音をくぐもらせるのが特徴です。 R の音は、口の中の空間でくぐもらせた音なので、実際に R 音を出す前に、口の形を作ってみましょう。 まず、口と唇を前に突き出します。(Mouth and lips come tightly forward) 次に、舌を後ろに引きます。(Tongue moves back)

Flap T

米語では、ときどき T の音は flap t として発音されます。 普通の t は、舌を上あごにくっつけて、息をそこでせきとめて、 「Tッ!」という感じで、息をはじき出してつくる音です。 (参考記事→ T の音 ) これに対して“flap t” は、舌が優しく上あごをタップするように作る音です。 このため、息を強く出して出す t の音よりも、どちらかと言えば、d に似た音になります。 とはいえ、素早くつくるこの音は完全な d の音ではないので、日本語に慣れている私たちには、 「ラリルレロ」に近い音で聞こえることも多いでしょう。